イートウェル・カリフォルニア・マカレル
資料名:イートウェル・カリフォルニア・マカレル
素材:ブリキ缶
所蔵:太地町歴史資料室蔵
「マカレル」とは鯖のこと。Eatwell California Mackerelとは、 「食べごろのカリフォルニア鯖缶」といった意味です。赤い缶の中央に、鯖の絵が大きく描かれ、背景には波しぶきの模様がデザインされています。
この鯖缶は、ロサンゼルス港ターミナル島で1918年に創業したフレンチ・サーディン社が製造したもので、同社はのちにツナ缶製造会社の最大手となります。当時ターミナル島の漁業を支えていたのは、和歌山県太地町から海を渡った人たち。男性は漁師として働き、女性たちが缶詰工場で働きました。
フレンチ・サーディン社は1942年にはスターキスト社と改名しましたが、ちょうどその年、島で稼働していた数社の缶詰工場で働いていた大勢の日系人が、大統領令によって島を強制退去させられることになりました。
関連項目:
歴史 > 移民と和歌山 2:アメリカ移民―サンペドロの漁師たち
歴史 > 移民と和歌山 7:第二次世界大戦と日系人